別項で簡単に触れたように、アレルギーにも免疫が関わっています。皮肉なことに、元々は身体を守るために私達が持っている免疫システムが、様々な要因で「誤作動」を起こしてしまう状態が、アレルギーと呼ばれるものなのです。最近は毎年春になると苦しめられる「杉花粉」も、反応しない人は全く反応しません。身体に入っても別段害を与えるわけでもない杉花粉を、身体の中で「敵」とみなし、涙や鼻水で押し流そうとする状態が、「花粉症」の仕組みなのです。
最近は、様々な化学物質やストレスに囲まれて生活しているせいか、昔は無かったようなアレルギーが次々に出てきています。今、20歳以下のおよそ10人に1人が患者と言われているアトピー性皮膚炎も、このアレルギーの一種と考えられています。また、痛み止めや総合感冒剤で発作的にアレルギー状態になる人や、ゴム製品に触っただけでアレルギー症状が起こる人など、その発症条件や対象物は、際限無いと言って良いでしょう。
関節リウマチに代表される「膠原病(こうげんびょう)」と呼ばれる病気群も、同じように免疫異常が原因と言われています。免疫が強く出すぎているため、対症療法としては、免疫系全体を抑えるステロイド系の薬、免疫抑制剤、その他消炎鎮痛剤などが一般的ですが、自覚症状が一時的に楽になっても、薬の怖い副作用が出て、身体はぼろぼろになってしまいます。
元々、東洋医学の根底にある考え方は、崩れた体のバランスを元に戻す・・・というものでした。そしてまさに、アレルギーや膠原病などは、身体の中で免疫のバランスが崩れた状態と言えるかと思います。大切なのは、このバランスを戻すことであって、一時的な症状回避ではないのです。自律神経のバランスをとり、副交感神経の緊張を緩め、過敏になっている免疫や異常免疫を正常な状態に改善する、というのが代替療法の行う治療方法になります。アレルギーに関しては、すべてのタイプ(Ⅰ型~五型)に期待でき、医薬品のような副作用が無いばかりか、免疫を落とさずに、徐々に自覚症状を減らしていけます。ただし、免疫抑制剤を飲んでいる方は、通常よりメンゲン(好転反応)が強く出ることがあるという情報もありますので、試される場合は、少しずつ摂取しながら、徐々に免疫抑制剤などの薬を減らしていくようにすると良いでしょう。