霊芝はサルノコシカケ科(担子菌類/キノコ類は全て菌の一種)に属するキノコの中国名です。乾燥した霊芝は腐ることが無いことから、和名は「マンネンタケ(万年茸)」と言います。自然の環境では生育しにくい(胞子が発芽しにくく、しかもナラやクヌギといった特定の木の古木にしか生育しない)ため、人工栽培の方法が確立されるまでは、非常に希少性の高いキノコでした。私たちが一般的にイメージするキノコと違い、霊芝は全体がコルクのような質感をしているため、そのままでは食用に適しません。中国では2000年以上も昔から認識されていますが、刻んだ霊芝を煎じて飲むという方法が一般的であったようです。(今でも、基本的には煎じて飲む方法が主流ではあるようです)
霊芝は、デリケートな「菌」であるため、その生育条件によって色や形状、成分が全く違ってしまうと言われています。中国最古の薬書と言われる「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」に載せられた365種類の薬の中に、霊芝は6種類(青・赤・黄・白・黒・紫)、それぞれが違った効能を持っているものとして解説されています。また、この365種類の薬は、大きく3つのカテゴリー(上品、中品、下品)に分類されており、霊芝6種類は、全てこの上品(生命を養い、無毒で、長期服用可能。身体を軽くし、元気を益し、寿命を延ばす薬効がある)に属しています。面白いことに、この「上品」にあたる薬の説明は、現代における「※アダプトゲン」という考え方と非常に酷似しています。また、生育した霊芝の傘の形状から、「鹿角芝」「半角芝」「雲芝」「肉芝」・・・などと呼び分けられるケースもあるようですが、いずれも学術的に確立された呼び名ではないようです。
※ アダプトゲンとは、「毒性(副作用)が無い」「特定の臓器や器官に効くものではない」「臓器や気管全体の正常化作用がある」という概念を指します)